ラグ・絨毯のコラム

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ウールの絨毯・ラグのメリット・デメリットを解説

 
人に優しい天然素材の羊の毛を使ったウール素材。
日常生活で使うものとして、そんな優しい素材のウールの絨毯やラグが人気です。
今回は、そのウール製の絨毯やラグのメリット・デメリットを解説します。その特徴をご理解したうえで、良い商品を選んでいただければと思います。
 

 
まず、絨毯やラグの素材として一般的なものは以下のものになります。
 

自然素材系

・ウール(羊毛)
・シルク(絹)
・コットン(綿)
 

人工素材系

・ナイロン
・ポリエステル
・ポリプロプレン
・アクリル
 
それぞれ特徴があります。
大量生産でコストを抑えると意味では人工的な素材に強みがあります。しかし、総じてデザインや肌触り、テイストとしては自然素材系が優位性があると思います。
その中でも、ウール(羊毛)のメリットを解説します。
 
 

メリット

  • 肌触りが良い

  • 冬暖かく、夏涼しい

  • 汚れにくく、水を弾きやすい

  • 燃えにくい

  • 抗菌消臭作用がある

  • 環境に優しい

 

デメリット

  • 価格が高い

  • 染色しにくい

  • 無駄毛が出やすい

  • 独特の匂いがある

  • 環境によっては虫食いの恐れがある

 

メリット①

最も大きいのが、やはり自然素材の強みである肌触りです。シルクやコットンも同様ですが、特にウールは、適度に油分含んだその肌触りはとても気持ちが良いです。絨毯で使う場合は裸足で歩いたり、寝っ転がったりするときにそれを感じていただけると思います。
しかし、それはあくまで素材のお話なので、絨毯を制作する過程でその良さが失われてしまうことも多いので要注意です。また、羊の種類によっても多少は異なるので注意してください。最終的にはその商品を実際にご自分の手で触ってみてご判断ください。
 

 

メリット②

なんといっても、ウールはセーターなどにも使われる素材ですので、寒い冬でも暖かい素材であることは大きな長所です。日本人は室内で靴を履かないので、床にウールの絨毯を敷いてあるだけで心地よさを感じていただけると思います。
また、織り方にもよりますが、通気性があることで夏も涼しい素材となります。湿気をある程度調節してくれる効果もあるので、四季のある日本にはとても相性の良い素材だと思います。
 
 

 

メリット③

元来、羊の毛には油分が含まれていますので、水や汚れを弾きやすいという特徴があります。この特徴をなくさないような制作工程が前提ですが、普段の生活においてはこれもうれしい長所です。同じ自然素材でもシルクなどはとてもデリケートな素材なので、そういう意味では。あまり気を遣わずに使える素材と言えるでしょう。
 

メリット④

石油などを原料としている化学製品と比べて、ウールはとても燃えにくい素材です。これも安心な特徴です。
 

メリット⑤

ウールは抗菌作用や消臭作用があることは知られています。家の中にこのような作用がある素材を使った絨毯が敷いてあると快適な暮らしに一役買ってくれることでしょう。
 

 

メリット⑥

羊を育てながら定期的に羊毛を刈っていので、とてもサスティナブルな素材とも言えます。
また、その過程においては、石油製品などのようにいつかは枯渇してしまうこともなく、二酸化炭素を排出しないことも環境に優しい素材である裏付けとなっています。
 
 

デメリット①

最も大きなデメリットはコストが高いということです。人工的な素材と比べると●倍以上違うと思います。自然素材の中ではシルクほどではありませんが、人工的に大量生産が可能な化学製品と比較するとやはり高い素材であることは否めません。
また、ウールの絨毯のほとんどは機械織りではなく手織りとなるので、その意味でも高コストになることになります。
ただ、耐久性のことを考慮すると、単純に高いとは言えませんし、そこは購入される方の価値観次第だと思います。
 

デメリット②

ウールは、人工的な素材やシルク。コットンに比べて、染色しにくい素材です。なので、素材の色をどう表現するかがポイントになります。
染色はあまりせずに、羊の毛そのものの色をうまく使ってデザインすることができれば、様々なデザインも可能です。
ちなみに、ガゼニラハットで使われている「ガゼニウール」はその特徴もうまく生かすことができています。
 

デメリット③

どうしても自然の素材なので、無駄な毛が出やすいことが短所となります。制作過程である程度の処理はしても、生活当初は少々の毛が出てしまうこともあります。一定期間がすぎれば出なくなるので、そこを考慮できるかはご理解が必要だと思います。
 

デメリット④

人工的な素材と違って、独特のにおいがする場合があります。最終的な洗浄をどうするかにもよりますので、一度ご確認してください。
 

デメリット⑤

通常に使用している間は心配ないのですが、ウールセーターなどの洋服と同様で、押し入れなどに長期間保管しておくと、虫食いの恐れがあります。
この点を考えても、ウールの絨毯通気性の良さが特徴なので、季節を問わず一年中使用することをお勧めします。そういう使い方をすることでこのデメリットは解消されると思います。
 
 
このように、ウールの絨毯やラグは、メリットはたくさんあるのですが、同時にデメリットもあるので、ご自身の価値観を踏まえて選択していただければと思います。
なにより、比較的高価な素材であり、手織り絨毯となるとその意味でも高い商品となってしまうのは否めません。しかしながら、質の良い羊毛で、優れた職人によりしっかりと織られたウールの手織り絨毯は、とても耐久性の良い「一生もの」の絨毯にもなります。
 


 
オリエンタルラグファクトリーの「ガゼニラハット」は、中央アジアに生息する「ガゼニウール」という長い毛を持つ羊の毛を使って、できるだけ染色しない状態で織っています。
また、熟練の現地の職人が数か月かけて丁寧に織ることで、耐久性が高く、上質な絨毯・ラグとなります。更に、最終的な仕上げもウール自身が持つ油分をできるだけ落とさないような対策をすることで、とても肌触りのよい絨毯となります。
 
ご興味のある方は一度お近くの販売店や自由が丘ショールームで確かめていただければ幸いです。
 
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